「うちの子は中学生になったら急に成績が下がってしまった」と悩んでいる親御さんは、これから不安で仕方ないですよね。これから高校受験もあるし将来がとても不安になるかと思います。しかし、成績が下がってやる気が出なくても、目指したい目標さえ見つかれば自分で修正していきます。
ここでは成績が急に下がった子やもともと勉強が苦手な子や嫌いな子に、どうしたら勉強のやる気がでるか。また見つける方法を紹介します。
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うちの子の場合
うちの子供たちは、中学校に通い始めたらみんな急に成績が下がり、友達との関係も上手くいかず、学校へも行けなくなったりしました。
長女はひどいもので、全く学校へ行っていなかったため、中学3年生の成績は何とオール1。高校どころかこの先真っ暗でした。そんな長女も、高校で目指したい道が見つかり、自分なりの勉強方法を習得したことで、今では看護士を目指し大学で学んでいます。
長男も中学に入ってからは成績が一気に下がりましたが、高校に入ってからは自信を取り戻し、現在は国立大学の理学部で勉強しています。
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やる気がでない原因
やる気を出すことを考える前にやる気が出ない原因を見つける必要があります。やる気が出ない理由はみんなそれぞれ違います。ですので、実際は子供と話してみることが一番必要ですが、ここでは子供が悩む大きな原因を大きく分けると次の3つが当てはまることが多いです。
- 勉強しても成果が出ない
- 将来の夢がわからない
- 精神的・体力的にストレスを感じる
勉強しても成果が出ない
学校の成績表は、テストの成績だけではなく、出席率や宿題などの提出物によって総合的に評価されます。そのためテストの成績が良くても、それ以外がダメだと成績が下がります。
【成績表の付け方の一例】
関心・意欲・態度 | 授業態度や提出物で評価 |
思考・判断・表現 | 調べもの学習の取り組みや答えに対する理由を説明するテストで評価 |
技能・能力 | ノートのまとめ方や資料を読み取る内容のテストで評価 |
知識・理解 | 日々の小テストや知識を問うテストで評価 |
各教科ごとに評価項目が違く為、上記は一例とはなりますが、すべての教科に共通している項目は「関心・意欲・態度」です。
ちなみに高校受験での内申点として、高校によっては、全体的な評価だけではなく、この「関心・意欲・態度」を最も重要視する高校もあります。
ですので、特に進学塾では「関心・意欲・態度」を挙げることとして提出物を重要視しています。期限内に提出することは最もですが、小学校と違って、中学生の宿題は、質も量も多く、毎日進めないと挫折しやすい傾向があります。
このように全体的に評価される成績表のため、例えば宿題を全然やっていなくてテストの点数だけ良くても、また提出物や出席率は良いけれどテストが全く取れていないと、内申点が上がりません。この全体評価が結果として勉強のやる気を失っていきます。
将来の夢がわからない
小学校と違って、中学生になると社会が急に理解したように感じてしまい、思春期での情緒不安定も手伝って自分の将来をまっすぐに見なくなる子も多いです。
特に最近のSNSの普及により、断片的なニュースや偏った考えを直線的に受け取ってしまい、社会はこんなにも醜いものかとも感じてしまう子います。
例えば、ヘイトスピーチによる差別の問題、また韓国や中国との歴史的情勢や北朝鮮問題などをSNSではひとつの考えだけを投稿し、それをまともに捉えてしまう中学生や高校生は多くいると感じています。
もちろん、こういったことも含めて大人になる第一歩ではありますが、子供の頃の純粋な気持ちを大人になっても続けられれば、結果的に本人にとって幸せにつながります。歴史的に名を遺している科学者などは特にそういった傾向が強いと感じます。
できれば将来の夢を見られる環境づくりを親はしていきましょう。
精神的・体力的にストレスを感じる
中学生ともなると、学校だけでなく部活や塾など小学生との生活から一転、全く異なった時間を過ごすこととなります。これに加えて高校受験も合わさって、のんびりと過ごす時間が減っていきます。
特に塾へ通っている子たちは本当に大変。部活が終わって早々に塾へ行き、塾では10時ごろ終わり、家へ帰ってお風呂と遅い食事をとり、寝る前に学校の宿題、結局寝るのが12時近くなるなんてこともざらです。
この生活を3年間続けることは、精神的にも体力的にもストレスを感じてしまい、危険な場合は急にプチっときれ、全く学校へ行けなくなります。
ちなみに、私の息子が正しくこのパターンで、中学2年の途中から急に学校へ行けなくなりました。勉強が嫌いなわけでもなく、また部活の仲間ともとても良好でしたのに、突然行けなくなりました。予兆はあったのかとは思いますが、この時の私たちは期待の方が高く、今では本当に反省しています。
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やる気の出し方は
やりたくない時に無理にやらせることはかえって逆効果です。かといってこのままほっておいたら本当にやらなくなる。勉強をさせるには、本人が「勉強したい」はという気持ちにスイッチをいれてもらうしかありません。
そこで、やる気のスイッチを入れるには、先ほどの原因をもとに3つの方法が必要です。
- 成功体験をさせる
- 未来を想像させてみる
- リフレッシュをさせる
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成功体験をさせる
やる気を出させるには、一番は成功したと実感できる体験が必要です。ただし、決して大きな成功体験はいりません。小さな成功体験で十分で、その小さな成功が積み重なって大きな成功を実感することができます。
例えば「朝、自分で起きた」や「部活でレギュラーをとった」など一見すると見過ごしそうな些細な事を喜ぶことで、また次もやってみようという気持ちとなります。
初めから大きな成功を求めようとすると、小さな成功が見逃され、本当であれば喜べるところが当たり前に感じてしまいます。小さな成功で良いで一緒に喜んでください。
ここでひとつポイントは褒めるという行為ではなく、一緒に喜ぶこと重要です。褒める行為は上下関係を子供が強く感じてしまい、親と同等と感じ始めている思春期には子ども扱いされている気分となり逆効果です。親としては難しいかもしれませんが、意識してみることをおすすめします。
なぜゲームに夢中になるのか
なぜ子供たちはスマホゲームやテレビゲームなど夢中になるのでしょう。実際には大人もハマっていますが。
これはまさしく成功体験の塊だからです。
ゲームは必ず成功をおさめます。たとえゲームオーバーで終わってしまったとしても何度もやり直すことが出来、もし難しいレベルでクリアできなかったとしても、簡単なレベルにすることで、必ずゲームをクリアできるように作られています。
他にも、飽きさせないゲーム作りから、ひとつのソフトに様々なバリエーションを加え、あらゆる角度からゲームをクリアすることで様々な成功が体験できます。
ゲームは何度でもやり直しがきき、難しい場合は簡単にしてクリアできる。もしクリアできなくても別のバリエーションでクリアを目指せる。
こういった成功体験を何度も繰り返すことで、のめり込んでいきます。ただ、この成功体験は成功できるように作られた疑似的な成功であることを注意しなくてはなりません。
ゲームを反対するのではなく、疑似的体験によって成功を納め、次は本来の世界で成功を感じてもらう流れを持っていく必要があります。
ですので、もし、子供たちが夢中でゲームを続けているならば、「すごい!ここまでできたんだね」と喜び、「じゃあ、ひとまずこっちのミッションもクリアしよう」とゲーム感覚で、勉強を進めらてあげられれば良いです。
決して疑似的成功を非難したり、ゲーム自体を非難することはかえって逆効果になるのでその点は注意が必要です。
未来を想像させてみる
未来を想像させることは、生きる上での活力になります。特に些細な出来事から不安に感じやすくなっている思春期には、今をどう生きるかで精いっぱいで、未来が見えにくくなります。
小学生や未就学児の頃は単純に物事を捉えるので夢が浮かびやすいですが、中学生や高校生では周りの環境に強く影響され、あえて夢を見ないように意識します。ですので、思春期では夢がないのではなく、意識的に蓋をしている状態です。そのため、その蓋を取り除く方法のひとつとして、やってみたいことを紙に書いてみることをしてみます。
特に一番近い将来である高校でやってみたいことをリストとして紙に書くことで、可視化され少しずつやりたいことや夢が見えてきます。。
これはロバートハリス著の「人生の100のリスト (講談社+α文庫)」という本に書かれている方法です。この本はロバート・ハリス氏が自分の生き方を見つめ直し、やりたいこととやるべきことを明確にしてくれる人生の羅針盤として書かれています。
リフレッシュさせる
中学生の頃は学校の授業以外に部活や塾など休みなく忙しい毎日を過ごしています。もちろん目標があるときや毎日リズムよく生活しているときは、ポジティブに生活していて辛い気持ちにはなりません。
ただ、いつもポジティブな気持ちでいられるほど、人の心は強くありません。特に中学生からは表と裏の顔が見え始めるため、ちょっとして出来事で傷ついてしまいます。そのため、自分を傷つかないようにネガティブに考えることで自己防衛していきます。
いっときの自己防衛であればまたポジティブな思考になりますが、いつまでも守りに入り始めると、ネガティブ思考が増大し、結果としてストレスを増幅させる原因になります。
そのためストレスをためないためには、リフレッシュを進めていきます。ちょっとした落ち込みなら運動が一番ですが、重い落ち込みの場合は、運動を進めること自体がストレスになるので注意が必要です。
そういった時は、やはり読書を進めることが良いでしょう。活字が苦手な子でもちょっとしたきっかけで読み始めます。漫画は嫌だという親御さんにはライトノベルがおすすめです。
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勉強はきっかけ
勉強はすぐに結果が出るものではありません。「勉強は継続なり」と言うように、継続させる環境づくりが重要で、そういった環境はその子その子によって違います。
また、学習能力は周りの環境に大きく影響が出やすいので、出来るかぎり早い段階で、本人がここなら集中できる場所を見つけさせることが大切です。
集中出来る環境を見つける
人によって集中する場所は違います。図書館や塾の自習室のように静かだけど周りが勉強している雰囲気を好む子もいれば、ファーストフードやフードコートなど常にガヤガヤしていることで集中できる子もいます。
ひとえに家の勉強机に向かって、静かに勉強することが良い環境ではありません。
看護の大学に通っている私の娘の場合、ヘッドフォンで音楽を聞きながら勉強していますし、私の甥は有名国立大の大学院まで出ていますが、その勉強の場所はいつも食卓で、なおかつテレビをつけてもお構いなく、周りと話しながら勉強していました。
こういった子が元々勉強が出来るわけではなく、その環境が本人にとって集中できるだけだということです。
要は、一番勉強に集中できる方法をその子自身が見つけさえできれば、おのずと勉強への前向きの姿勢となり、結果として学習能力は上がっていきます。
親ができることは、どこでやっていても口を出さずに見守ることが大切です。「部屋で勉強したら」など口を出すことで、せっかくのやる気を失う原因になりますので、教科書を開いたら「がんばれ」と心の中で応援しましょう。
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勉強のきっかけを探す
本屋へ行けば色々な参考書があったり、塾では塾オリジナルの教科書があったりと、子供たちはその様々な教材で勉強していますが、本来は教科書を徹底的に勉強すれば実は応用も解けてしまいます。
ただ、勉強が不得意な子の多くは、文字を読んでそれを頭で理解することが苦手です。そのため言葉として表現することによって理解しやすくなり、何度も聞くことで頭の中で整理がつき覚えていくようになります。
私の経験から言うと、私も中学までは勉強が苦手で高校も底辺の高校でした。私は、勉強が苦手なことがとてもコンプレックスで、それに加え人と話すことも極端に苦手だったため、わからないことを先生や友達に聞くことが出来ませんでした。
当然、先生が説明していること自体が全く理解できなかった高校時代でしたが、ひとまず通っていた塾の先生からある本(今でいうライトノベル)をすすめられ、またその本を通じて先生とよくお話したことで、活字恐怖症から抜け出し、一から勉強方法を学んだことで、目指していた大学へ進学することが出来ました。
1人の出会いやひとつの出来事から人生は変わるかもしれません。学校だけではなく、塾や家庭教師、またはオンライン学習などどこにそのきっかけが落ちているかわかりません。
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まとめ
きっかけさえ見つかれば、自分から進んで勉強をし始めます。ただそのきっかけが難しく、勉強が苦手になればなるほどきっかけは遠のき、やる気を失います。
親ができることは限られています。本人を信じ、無理に勉強を強要しないように遠くから見守り、たまに手を差し伸べる程度です。
勉強を前向きにやる気を出す方法は
- 成功体験をさせる
- 未来を想像させてみる
- リフレッシュをさせる
です。是非とも子供たちに進めてみてください。