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受験生必見!勉強の「わからない」から「わかる」ための学習方法

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学校に通っている悩みの多くは、少しずつ勉強がわからなくなったときじゃないでしょうか。中学生になったころは英語が楽しくて、100点満点だったのにもかかわらず、徐々に英語が苦手になった経験ってありますよね。

勉強がわからなくなってつまずいたときは、わからないことを知る勇気を持つことが必要です。

勉強がわからないことを知る勇気を持つ

私の小中学校時代の成績は、5段階評価で3があれば高い方で2や1が当たり前でした。もちろん勉強は嫌いでいつも逃げてばかりいました。そんなときに出会った家庭教師の先生から次のことを徹底しました。

  • わからないことは隠さない
  • わかるところまでさかのぼる
  • 成績の良い点数は捨てる

これを続けることで学校の成績が少しずつ良くなってきました。

※家庭教師事業にて30年以上の経験と実績の「代々木進学会」

わからないことを隠さない

一番の失敗は、わからないことをわかった振りをすることでした。結構、みんなやってしまいがちですが、勉強の本来の目的は、わからないことがわかるようになることです。

わかるようになるから勉強が面白くなって自信もつき、またわからなくなったらわかるまで調べ、その繰り返しをすることで、勉強が好きになり、結果的に成績が上がります。これは全教科ではなく、少しでも興味のある教科からスタートすることがよいでしょう。

わかるところまでさかのぼる

私は、全ての教科が苦手でしたが、その中で特に算数が苦手で、その教科を家庭教師の先生に教わりました。

まず、初めに取り組んだのが、わかるところまでさかのぼることでした。

この時、小学校4年生でしたが、先生とは小学校1年生の教科書から一つずつつぶしていき、結局、小学校2年生の九九の後からストップしていました。また、併せて数字の書き順まで直されました。

私の中では、子供ながらに結構屈辱ではありましたが、2年生の教科書から、ひとつずつ理解するまで勉強したことで、小学校6年生では、算数はクラスでトップの成績にまで上り詰め、一番不得意な教科が一番得意の教科に変わりました。

成績の良い点数は捨てる

テストの点数って、自分自身のモチベーションになりますよね。私はいわゆる典型的な「のび太君」でした。テストの点数で低いテストは隠したり捨てたりして、良い点数(私の中では70点以上でしたが・・・)だけとっていました。

これを先生は厳しく注意され、良い点数のテストはいらないから、悪い点数を取っておきなさいと言われました。

この意図は、良い点数のテストはその単元をクリアしているが、悪い点数のテストは、クリアしていないため、100点満点になるまで繰り返し復習しなさいという意味でした。

正直、悪いテストを持つこと自体モチベーションは下がるし、決して楽な勉強ではありませんでしたが、結果的にこれが成績をあげる近道でした。

【参照リンク】

正しい学習方法とは

勉強方法は人それぞれです。ただ、どんな勉強方法でも決して楽ではないですが、いかに効率が悪いと思う勉強でも結果的に近道だったりします。

まずは、正しい学習方法を知る前に、脳の働きのひとつである記憶のメカニズムを簡単にひも解きましょう。

記憶のメカニズムを知る

記憶は大きく分けて3つあります。

  • 覚記憶:声や匂い、景色など5感を通じて情報を瞬時に保持する代わりにすぐに忘れる記憶。
  • 短期記憶:人の電話番号や一時的なパスワードなど比較的に覚えるのは早いが時間がたつと忘れやすい記憶。
  • 長期記憶:自宅の住所や自分の名前など短期記憶を繰り返えすことで、生きている限り忘れることのない記憶。

本来、短期記憶を繰り返すことで長期記憶になるので、学習方法にはこの長期記憶が重要です。ただ、実際にはテスト前の一夜漬けや英単語などその時は必死に覚えたのに、結局忘れてしまった経験はあるでしょう。

記憶のメカニズムは、神経細胞であるニューロンがニューロンの突起(樹状突起)を伸ばすことで、他のニューロンの突起とつながり、それを繰り返すことでネットワークが形成されます。そのつなぎ目がシナプスです。記憶は、ニューロンがシナプスを介して次のニューロンに信号を送り、これを繰り返すことによって信号の伝達が起こり記憶されます。シナプスは記憶に重要でこれを強化することによって長期記憶されます。

短期記憶を繰り返すだけで長期記憶が身に着くのですが、それと同時に考える力=思考力を身につけると強固な長期記憶となります。

よく漢字を10回繰り返し書いて必死に覚えようとしてもなかなか覚えられなかった経験はなかったでしょうか。そうかと思えば、難しい漢字なのに数回書いたら覚えてしまったなんてことはなかったでしょうか。

思考力と記憶力は表裏一体で、考えながら覚えないと定着せずに忘れやすくなります。よって、機械的に覚えるのではなく一つ一つ考えながら記憶することが重要になります。

わからないことは徹底的に考えて調べる

記憶のメカニズムからもわかるように、記憶をするには繰り返しの学習が重要です。わからないことを徹底的に考えて調べることは、自然と思考力と記憶力を使うこととなるので結果長期記憶の学習方法となります。

例えば、英語が堪能の方の多くは、英語の辞書をよく使っています。同じ単語でも繰り返し辞書で調べることで、記憶力だけでなく思考力が見に着くので自然と英語を覚えることが出来、単語を忘れるにくくなります。

ここで重要なことは調べ方です。

手軽で簡単に調べられるインターネットに行きがちですが、インターネットは簡単に答えが調べられるためこの思考力を使うタイミングが少なく、結果として短期記憶程度で長期記憶にまでたどり着きません。もちろん間違った答えもあり信用性の問題もあります。

そのため、わからないことがあれば、教科書や参考書、辞書を使って調べます。教科書や参考書など、簡単に調べたい答えにたどり着かないことは、思考力を多く使い、結果として繰り返し学習と同様の効果もあり長期記憶が得られます。

また学校の先生など身近な先生に質問することも有用です。先生に質問することはすぐに答えにたどり着きますが、先生との会話をすることにより思考力が高まり、また、わかるまで繰り返し教えてくれるので、記憶力も高まります。もちろん、先生に聞いたことをノートにまとめることで思考力アップにつながります。

※わからない問題の写真を撮って送るだけで、解説動画が送られてくる【MEDIT】

教科書を何度も繰り返し読む

教科書を制する者は受験を制す」これは、私の先生からの助言です。また、これと全く同じことを話していたのが、私の甥でした。甥は塾や予備校をやめて独学で勉強し、偏差値65以上の国立大学入学、その後大学院を卒業し、今は最大手の優良企業の幹部候補として勤めています。その彼が行っていた勉強方法は教科書だけを徹底的に熟読した勉強で、参考書は一切使わないことでした。

教科書は基本的には基礎を身につける内容の為、「受験」特に大学受験には通用しないように思われがちですが、この基礎を徹底的に理解することは応用問題も解けることが出来ます。

ここで言う「教科書を制する」ということは「基礎を100%理解する」ことが最も重要であり、基礎が100%理解していれば、ひねった応用問題でも騙されにくくなるということです。

自分に合った学習スタイルを見つける

勉強の仕方は千差万別で、ひとによって違います。自分の机や図書館で、静かに集中して勉強することが良い人や、ざわざわした中や音楽を聴きながら勉強するほうが集中できる人もいます。

また、現役東大生の学習方法が必ずしも自分に合うとも限りません。特にいっとき流行った現役東大生のノート術ではきれいにまとまったノート作りが取り沙汰されましたが、一方ではこのきれいなノート作りをやめたことによって成績が上がったという人もいます。

要するに、自分に合った学習スタイルは自分で見つけるしかないということです。思考力や記憶力を効率よく出来る学習方法は人からの成功体験を真似するのではなく、自分で実行することにより、自分に合った学習方法を見つけることが出来ます。

もちろん現役東大生や予備校の先生からの助言は大いに役に立ちます。その助言を参考にしながら自分で学習スタイルを身につけることは、今まで難しかった勉強がわかることにもつながります。

ただし、多くの人は自分で見つけることが出来ません。難しかったらつい逃げたくなることも多いでしょう。そういった人にはやはり家庭教師や学習塾を利用することは決して無駄ではありません。

※どんなに勉強大嫌いでも、正しいやり方やコツさえ身につければ勉強は楽しさ、充実感へと変われる家庭教師がんば

私もそうでしたが、勉強がわからないときに助けてくれた先生は家庭教師の先生です。背伸びをせずに自分のあった先生を見つけていくことで、自分用の学習スタイルを身につけることが出来ます。

まとめ

勉強がわからないことや苦手なことは恥ずかしくありません。勉強がわからなくなってきたなと感じたら、そのまま放置せず、一度立ち止まって振り返ることが大切です。

「急がば回れ」です。遠回りをしたとしても長い人生を考えたら、「実は近道だったんだ」と後で実感しますので、是非とも勉強は近道はせず、あえて遠回りを選ぶ勇気も必要であることを知っていください。



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